「ものづくり大国・日本」と言われる通り、日本には数多くの製造業、いわゆるメーカー企業があります。
就活・転職の第一志望がメーカー企業という方も多いかと思います。
メーカーは企業の数こそ多いですが入社難易度は決して易しいとは言えません。
それがホワイト企業として有名な優良&大手メーカーではなおさらです。
この記事ではメーカー企業に入社したい方に向けて、「メーカーに入社するために知っておきたいするべきこと必要なことや持つべき軸」について解説していきたいと思います。
自己紹介
投資歴3年×日本個別株・米国株・ETF・投信etc…
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『自己投資×出会い×金融投資』で人生を豊かにしよう!…とか言いつつ完全に雑記ブログと化した男
大手メーカーに入社するためにするべきこと必要なこと
大手メーカーや優良メーカーに就職・転職したいけど具体的にどんなことをすればいいのか?どんな対策をすればいいのか?
その答えを紹介します。
もちろんこれから紹介する内容を全て行なったとしても他に様々な要員もあるため絶対に受かるというわけではありませんが、大手メーカーからスムーズに内定をもらっている人は大体これらのことを意識していたり対策をしています。
企業研究&業界研究
ごくごく当たり前のことかと思うかもしれませんが、意外としていない人が多いのが企業研究や業界研究。
メーカーは製造業です。モノを造って売ることによって利益を得ている業種です。
少なくともその企業がどんな製品を作っていて世の中や業界の中でどのような立ち位置にいるかぐらいは絶対に調べておきましょう。
このあたりを押さえておけばバッチリです。歴史や沿革については正直そこまで必要ではありませんが、知っておくとネタになります。
企業研究や業界研究を行なっていないと関心がないとみなされて落とされる…というわけではなく、本当の目的は研究を行うことによって企業側に逆質問ができるようになることです。
逆質問をすることは非常に効果的です。企業側に関心度が高いと評価されるとともに強く印象に残ります。
その企業や業界について研究をしていれば必ず疑問が生まれてくるはずなので、事前にいくつか質問を用意しておきましょう。
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絶対に第一志望ということを伝える
こういったケースでお見送りメールを受け取り、納得がいかないことも非常に多いです。
学歴も問題なし、SPIも難なく通過、面接の対応もバッチリだった、それなのに落とされた…
という方は、企業側からうちを第一志望としていないと判断されている可能性が高いです。
採用する側からしたら
- 「御社が第一志望です!!」
- 「内定を貰ったら行きたい企業が他にあります。」
という二人では前者を採用したくなるのは至極当然のことですよね。
もちろんバカ正直に後者のような発言をする人は滅多にいないと思いますが、注意したいのは企業側から探りを入れてくる場合です。
と聞かれた際に、同程度の企業名を答えるのは問題ないのですが、その企業の完全上位互換の企業名を答えるのはあまりよろしくありません。
例えば、受けている企業の親会社であったり、同業界で断トツのトップ企業などです。
御社が第一志望です!!と伝えていても親会社や業界トップの企業など上位互換を受けている時点で矛盾が生じてしまい、第一志望という言葉の信頼感が落ちてしまいます。
気を抜いているとついうっかり正直に話してしまうこともあるので注意しましょう。
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チームワークを重視した体験をアピールをする
メーカーは、個人で商品や案件を売って数字を伸ばす!!というよりは組織全体でチームワーク良く動くことを重要視します。(一部の企業除く)
つまりゴリ押しワンマンプレイよりも、周りの人間を巻き込みどれだけ協力的に活動したかという話の方がウケが良いのです。
という意見もあるかもしれません。
確かにモノを売るなら世間一般的にイメージされるゴリゴリ営業マンに任せるのが良いと思われます。
ただ、一般的にメーカーの営業はルート営業といってあらかじめモノを購入するお客様が決まっており、そこに対する窓口のような役割の方が強いのです。そのため個人でガンガン営業して数字を伸ばして営業成績トップ!!という色はそこまでありません。
営業の人柄だとか魅力というよりも製品の良し悪しと企業の歴史や実績で取引が決まっているような感覚だと思ってもらってよいです。
そして営業もそうですが、その以外の部署においても「チームで動く」「同じ会社内の人とコミュニケーションを取る」ことが本当に大切になってきます。
そのためチームワークや周りの人間を巻き込んだ活動の話をするように意識しましょう。正直、多少盛ったり美化しても構いません。
0を1にして話すのはアウトですが、1を100にして話すのは就活において重要なテクニックのひとつでもあります。
結果の良し悪しではなく過程が濃い話をする
- こんな賞を獲得しました!!
- こんな実績を残しました!!
自分をアピールしろと言われたらついつい結果の方を真っ先に伝えたくなってしまうのではないでしょうか?
もちろん実際に獲得した賞や残した実績自体は素晴らしいものです。
ただ企業側が聞きたいことは、結果ではなく過程、つまりプロセスなんです。
誰もが全員素晴らしい賞を受けたり実績を残せるわけではありません。
企業側が知りたいのは結果の良し悪しではなく、どういった理由でどの様な行動をしてどうやって困難を乗り越えたか、というない様なのです。
よくある「あなたが挑戦した出来事を教えてください」という質問の意図はこれです。
できればTOEIC高得点を取得しておきたい
これは絶対に必要なことではありませんが、TOEICで高得点を取っておくと就活や転職の際に多少有利になるのと、入社してからも楽になります。
というのも、今や大手メーカーのほとんどが昇格条件にTOEICの点数を設定しています。
逆に言えば、どんなに仕事ができてもどんなに優秀な人間だとしてもTOEICの点数が会社が設定した条件の点数に満たなければ昇格することができないのです。
では実際に英語を業務で使うのかというと…
その会社にもよりますが、ぶっちゃけ日本の大手メーカーで英語を使う場面はほぼありません。使う人は海外の人とメールをしたり海外駐在の時ぐらいでしょうか…
ただTOEICがそういった指標として使いやすいため利用されているというのが実情です。
とはいえ、会社が定めた条件を変えることはなかなかできないので早めに高得点を取っておくことをオススメします。

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就活・転職でメーカーを受ける際に持つべき軸
よく就活生からこんな質問をされます。
実際、聞かれた方の僕たちも内心はこう思っています。
言ってしまえば、給料が高い企業に絞る…というのも軸だと思いますし、安定したホワイト企業だけ受けることを徹底していた…というのも軸です。
ただここで言う軸はあくまでメーカーに入社するために持つべき軸ですので、その「軸」について解説していきます。
その企業を通じて何を実現したいのか?
メーカーといっても企業によって製造している製品も違えば、社会で果たしている役割も違います。
結論、
ということです。
例えば、
- 食品メーカーなら世界中の人々に安全安心な食を届けたい
- 自動車メーカーなら、人々が事故に巻き込まれない安全な車を届けたい
だとか、ここでは簡素に書きましたが具体的な夢を語るのが大切です。
この内容の前に自分の経験を盛り込んでいきます。
- 東南アジアに留学した際にまともに食事を食べていない人達がいるという事実をこの目で見た
- 自分あるいは家族が車の事故に巻き込まれたことがある
何か強いきっかけがあると説得力のある内容になります。
その企業でしかできないことは何なのか?
ということを聞かれた際に、その企業でしかできないことを考えるようにしましょう。
その企業の強みを理解して自分の実現したいこととマッチングしているかを説明する必要があります。
といった内容だと、どこでも取り組んでいることなので弱いです。志望理由を伝える際に普遍的な内容だと容赦なく「それうちじゃなくてもできるよね?」と言われます。
なぜ数あるメーカー企業の中でもそこなのか?なぜA社でもB社でもなくその企業なのか?
自分の中で他社との差別化や違いを理解していないと答えを導き出せません。
その企業でしかできないことは何なのかを明確に伝えるために冒頭でお話しした企業研究や業界研究が大いに役立ちます。
志望部署はとりあえず「営業」はNG
志望部署を聞かれた際に文系の場合つい「営業」と答えがちです。
明確な理由があれば問題ないのですが、理由を伝えることができないのであれば営業と答えるのはやめましょう。
結論、志望部署を答える際に最もウケが良いのは「生産管理」などの製品の生産に直結する部署です。
就活生は、社会人=営業マンと考えがちなのでどうしても「営業」という職種を思い浮かべてしまう傾向があります。
そして実際に営業を志望する理由も「色んな人と関わりたい」「コミュニケーション能力を活かしたい」といった弱い理由を答える人がとても多いです。
まず第一に念頭に置いてもらいたいのは、メーカーの主役はどこか?という点です。
それは営業でも人事でもなく「現場」です。
メーカーは製造業です。モノを作って売ってなんぼの世界です。工場で製品が生産されなければ従業員は給料をもらうことができないのです。現場で製品を生産してくれている方々がいるから企業は利益を得ることができるのです。
大卒であればバックオフィス系の部署に配属されることがほとんどですが、生産管理などの生産に関わる部署を志望することに加えて、まずは現場を知ることが重要ということを理由付けできれば間違いなく企業側から評価されます。
ヒト・モノ・カネの3要素を理解する
メーカー企業を構成している要素は大きく3つに分けることができます。
それが「ヒト」「モノ」「カネ」です。文字通り「人・物・金」のことです。
この3つのうちどれかひとつでも欠けてしまうとメーカーは企業として成り立たなくなってしまいます。
この3要素を構成するために様々な役割を持った部署や仕事があることを理解しましょう。
何度も言いますが、仕事=営業ではありません。営業は部署のひとつであって、それ以外にも数多くの部署が存在します。
例えば文系職種であれば、
などの様に分類することができます。
この3要素の存在を理解した上で面接官と話すと、まず他の人よりも一歩リードできます。
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大手メーカーを受ける前に把握しておくべきこと
ここまでメーカーに入社するために必要なことや持つべき軸について解説してきましたが、実際に入社を決める前に知っておいた方が良いことまとめました。
入社してみたら理想と現実のギャップがあった…なんてことは正直どこでもあります。
ただそのギャップが大きすぎると退職したりモチベーション維持が難しくなってしまう可能性もあるため、事前にこんな業界だよってことを紹介します。
優良ホワイト大手は倍率が高く難易度が高い
大体予想はつくかもしれませんが、名が知れていてホワイトとして有名な企業は恐ろしく倍率が高いです。
例えばCMで広告を打っている自動車メーカーや食品メーカーや家電メーカーなどはブランド力もあり、実際に僕たちユーザー(世間のお客様)の手に製品が渡っているため絶大な人気があります。
正直その様な企業に入社することは容易ではありません。優秀な人材も続々と集まってきます。
ただ、世の中には世間で名は知られていなくても大手ホワイトメーカー企業は数多くあります。実際にそういった企業は待遇や規模も上記で挙げた企業などと遜色ない企業が多く、狙い目であると言えます。
特にニッチな産業分野の大手メーカーは個人的にかなりオススメです。
ちなみに、世間で名が知られていなくても業界内ではめちゃくちゃ有名だったりするのでそのギャップに驚くと思います。
実はそこまで高給というわけではない
一般的に高収入というと年収1000万がボーダーラインとして挙げられると思うのですが、メーカーは大手であっても年収1000万に到達するにはかなりの年数が必要となります。
大手メーカーであれば大体30後半〜40歳前半あたりといったところでしょうか。
現実は大手であっても20代の給料はそこまで多いとは言えません。年功序列が基本なので、30代で役職がついてから跳ね上がるケースがほとんどです。
もちろん世間の水準と比べたら十分高給ですが、それはある程度の年齢になってからの話。
中にはメーカーでも20代で1000万を稼げる企業も存在します。(キーエンスなど)
もしあなたが20代で年収1000万に到達したいのなら、メーカーよりも給与が高いと言われている金融系や商社系、コンサル、外資系などを選択する必要があります。
ただしこれらの業界はほぼ確実と言っていいほどメーカーより激務です。
最近は大手メーカーであっても年功序列ではなく実力主義の体制へと変革する流れがニュースなどで報道されていますが、実態はそこまで変わっていません。業務内容的にも評価に差をつけにくいため当分年功序列の体制は続くと思われます。
保守的で体質が古い会社がほとんど
就活情報サイトや口コミサイトでよく書かれている通り、保守的で古い体質の企業がほとんどです。
ベンチャー気質な方やギラギラガツガツした方にはこの点が向かないかもしれません。
表面上は「挑戦」「革新」といった言葉を使いがちですが、実際は前例のないことは容認しないのが日経大手メーカーの特徴です。ハンコ文化や資料の細かな整合性などが重要視されます。
この点を良いと判断するか、悪いと判断するかは人によります。
民間企業ですのでもちろん利益を追求するのですが、ベンチャー気質か公務員寄りの気質かと言われたら確実に公務員寄りの気質です。
良くも悪くも安定しており簡単にクビにもならないのは安心と言えるでしょう。
転職先の選択肢は同業他社がほとんど
実際に周りで転職している方や転職活動をした僕の経験を参考にすると、同業種の企業か似たような体質な企業への転職がほとんどです。
ちなみに僕の場合、やはり同じような業界のメーカーや他業界のメーカーを紹介されることが多かったです。
完全な他業種に転職する場合、待遇や規模が下がってしまうことがほとんどです。
選ばなければいくらでもあるのですが、メーカーから大手商社や大手金融などに転職するのは狭き門の様です。
そう考えるとメーカーへの就職は潰しが効かないのかもしれません。
「トヨタの社長が明言した!!終身雇用が保証されなくなる!!大手企業に就職したって安心じゃない!!」などとTwitterで騒がれていますが、実際に大手メーカー内にいる人間からしたらやはり体質的に終身雇用を前提とした体制はまだまだ残っています。
本当に終身雇用制度をなくしたら路頭に迷う人が大量発生してしまい大問題になるのは間違い無いので、ネットの煽り文句は大袈裟で何の根拠もないものだと思ってください。
就活・転職でメーカーに入社したい人向けまとめ
今回は「大手メーカーに入社するために必要なことやするべきこと、持つべき軸、受ける前に把握しておくこと」について紹介させていただきました。
最後の章の内容が少しネガティブな印象になってしまいましたが、優良&大手メーカーに入社することができればそれなりに良い人生を送れることがほぼ確約されます。
最近では雇用や仕事に対する不安がネット上でも飛び交っていますが、まず言いたいことはそういった根拠のない情報に惑わされないでくださいということです。
ぶっちゃけ、日本にある大手メーカーのどれかひとつが倒産でもしてなくなったらその企業に勤めている人どころか日本全体がドえらい事になります。
日本どころか世界に多大なる影響を与える企業もたくさんあります。
もちろん可能性はないとは言い切れませんが、就活や転職を考えている方はそういった情報に惑わされずに目の前のことに集中する様にしてください。
今回紹介した内容を実践すればきっと上手くいくはずです。