インターンや就活の時期になってくると誰しもESや履歴書の書き方に悩みますよね?
しかも文系の就活生の場合、理系と違って推薦などない場合がほとんどですので必然的にESを書く量が多くなってしまいます。
ESの書き方を理解していないと時間もかかってしまいますし、あなたがどんな魅力的な人間でもESの段階で落とされたら意味がありません。
そこで今回はメーカー志望の文系就活生に向けてESの書き方や、メーカーであれば大体どんな企業でも使いまわせる例文&型を紹介していきます。(もちろんメーカー志望以外の方でも使えます!!)
- 文系大学生が提出するESの数
- 文系大学生の通過するESの書き方(もちろん理系でも使えます)
- 使いまわせるESの例文や型
自己紹介
目次
文系大学生はES(エントリーシート)や履歴書を何社出す?
調査した結果、文系の平均提出数は大体20〜30社でした。
もちろん中にはそれ以上の50社や100社受ける人もいます。
理系は推薦をもらって就活を行う場合が多いので2,3社しか受けないという人も意外と多いです。
文系は推薦などがない場合がほとんどですので必然的に提出する数が多くなるのです。
ちなみに僕の場合、ESを提出する予定の企業は30社ほどありましたが、実際には10社程提出していくつか内定を頂いて就活を終えました。
確かに周囲の友人も大体20〜30社ほど提出していた人が多い印象です。
そうならないためにも次の章からは文系大学生向けのESの書き方を解説していきたいと思います。
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文系大学生のESの書き方
文系大学生がESを書く上で意識すべきポイントは大きく分けて3つです。
- 結果の良し悪しではなく過程の濃いストーリーを書こう
- その企業を通じて何を実現したいかを書こう
- その企業でしかできないことは何なのかを考えよう
まずはこの3つのポイントを紹介していきたいと思います。
ESを書く際はこれらのことを常に意識して書くようにしましょう。
結果の良し悪しではなく過程の濃いストーリーを書こう
- こんな賞を獲得しました!!
- こんな実績を残しました!!
自分をアピールしろと言われたらついつい結果の方を真っ先に伝えたくなってしまうのではないでしょうか?
もちろん実際に獲得した賞やあなたが残した実績自体は素晴らしいものです。
ただ企業側が聞きたいことは、結果ではなく過程、つまりプロセスなんです。
誰もが全員素晴らしい賞を受けたり実績を残せるわけではありません。
企業側が知りたいのは結果の良し悪しではなく、どういった理由でどの様な行動をしてどうやって困難を乗り越えたか、という内容なのです。
答えはとっても簡単で、学生が残した結果や実績自体は多くが似た様なものだからです。
- 部活やサークル活動でこんな実績を残した…
- 研究やバイトでこんな結果を出した…
- 留学やボランティアでこんな活動をした…
- 個人ビジネスや学生起業でいくら利益を出した…
ぶっちゃけた話をしてしまうと、結果や実績だけを見れば就活生はほぼ全員同じようなことを書いています。
それは当たり前のことであり、全く気にする必要はありません。学生は無限の可能性があるのと同時に、限られた事しかできないのも事実ですから。
ですが過程の内容で天と地ほどの差別化することができます。
その企業を通じて何を実現させたいのか?
企業によって提供しているサービスや製品も違えば、社会で果たしている役割も違います。
結論、
ということです。
例えば、
- 食品関係なら、世界中の人々に安全安心な食を届けたい
- 自動車メーカーなら、人々が事故に巻き込まれない安全な車を届けたい
- 電機メーカーなら、全年齢の方でも簡単に使える家電を提供して生活を豊かにしたい
- 鉄鋼メーカーや化学メーカーなら、人々が何気なく使っているモノ全てに使われていることから根本から世界のライフスタイルを支えたい
などなど、かなりわかりやすい簡素な内容で表現しましたが具体的な夢を語るのが大切です。
この内容の前に自分の経験談や感情を盛り込んでいきます。
- 東南アジアに留学した際にまともに食事を食べていない人達がいるという事実をこの目で見た
- 自分あるいは家族が車の事故に巻き込まれたことがある
- 自動車の整備が好きで、その際に御社の部品がいつも目につき自分で調べてみた
- バイトやビジネスを通じてお金に触れた経験により、さらにスケールの大きなフィールドでの経済活性化の必要性を感じた
- 家族が病気した際に使われたものに御社の製品が使われていた
何か強いきっかけがあると説得力のある内容になります。
その企業でしかできないことは何なのか?
という質問をされたら、あなたは自信を持って答えることができますか?
これはESだけでなく面接やリクルート面談でもよく聞かれる内容なのですが、その企業でしかできないことに焦点を当てて答えるようにしましょう。
その企業の強みを理解して自分の実現したいこととマッチングしているかを説明する必要があります。
といった内容だと、どこでも取り組んでいることなので弱いです。志望理由を伝える際に普遍的な内容だと容赦なく「それうちじゃなくてもできるよね?」と思われてES通過できなかったり、面接だと普通に言われたりもします。
なぜ数あるメーカー企業の中でもそこなのか?なぜA社でもB社でもなくその企業なのか?
自分の中で他社との差別化や違いを理解していないと答えを導き出せません。
その企業でしかできないことは何なのかを明確に伝えるために企業研究や業界研究が大いに役立ちます。
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ESの例文と型
それでは実際にESの例文と型を紹介します。
個人的な情報は伏せていますのでご了承ください。
学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容
私は◯◯研究室に所属し、仏教美術・工芸品、古建築の歴史や見方、城郭や寺院などの遺跡の調査法や保存活用を学んでいます。中でも伝統工芸品の研究に力を入れており、研究の一環として◯◯県内の工芸品を集めた展覧会を開催しました。そこで最も重視したことは、とにかく多くの人に足を運んでもらうという点です。単に陳列させるのではなく、若者や女性が入りやすいカフェ併設の施設を借り、工芸品を用いて「一人暮らしの女性の部屋」を再現しました。チームで幾度も議論を行うことで幅広い世代の人々を集客する発想力を育むことができました。
- 意気込みや志望アピールなどは書く必要なし
- あくまで淡々と事実ベースで書く
- その中で差別化できる工夫した内容や取り組んだポイントを書いていく
自己PR
私の強みは現状に満足せず常に高みを目指していく姿勢です。この姿勢の原点は仮面浪人の経験です。私はかつて現在とは別の大学に在籍していました。予備校で1年間浪人しての結果でしたが、自分の中で燃え上がるハングリー精神を抑えきれず、挑戦する決意をしました。大学に通いアルバイトをして生活費を稼ぎつつ、受験勉強に勤しむという生活は困難を極めました。周囲からは反対の声も多く妥協も選択肢の1つにありましたが、ここで甘んじていてはこの先の人生で必ず後悔すると考え、一心不乱に目標を追い続けました。目標達成のためなら苦境も厭わない私の性格が逆境を乗り越える糧になったと考えます。結果として当時培った向上心が、現在所属する研究室主催の展覧会等の企画運営や、アルバイトでの成績を追求する貪欲さに繋がっていると考えています。私はこの貪欲に高みを目指す姿勢を、如何なる場面においても遺憾なく発揮する自信があります。
- できるだけ高校卒業以降の内容が望ましい
- 中高時代の経験でも現在糧になって他のことに間接的に繋がっているなら問題なし
- マイナスなことでも書き様によってはプラスの印象を与えることが可能
学生時代に最も打ち込んだこと
私は〇〇の店員としてアルバイトをしています。毎月全社規模で営業成績ランキングが発表されるのですが、常にトップを取ることに打ち込みました。社長や店長に「お前はうちのエースだ」とお言葉を頂き、会社に貢献するため常に結果に拘りました。商品知識と顧客ニーズの考慮は当然であり、商品ご購入後の関係が重要だと考えました。そこで日頃からお客様とのコミュニケーションを密にするため、47都道府県の特産物や観光名所等の知識を身に着けました。他県出身のお客様が多いため、出身地を話題にすることで自然と笑顔を誘い緊張を和らげて商談を行うことができました。結果「〇〇君に接客してもらいたい」といったお言葉を頂きより多くの顧客獲得に繋がりました。20〇〇年◯月には〇〇万円の個人利益を生み、毎年開催される表彰式で3年連続MVPを獲得しました。この経験で得たスキルにより磨きをかけ、貴社の利益向上に貢献していきます。
- 他者からの評価を書くと良いアピールになる
- どんなことをしてどの様になったのかを具体的な数字で表すとわかりやすく好印象
- その経験で得たことでどうしていきたいかで締める
志望理由
2つ例を公開します。
どちらもBtoB企業であり世間的には有名ではないニッチな企業ですが、メーカー志望や業界内の人なら誰しもが知っている大手企業ですのでどこの企業かわかってしまうかもしれません…笑
ちなみに筆者は4月になった瞬間に例文2つ目の企業から内々定をいただくことができたので、その時点でそれ以降提出するESの数が減りました。
私の夢は自動車を通じた安全・安心な車社会の実現です。私は幼い頃から自動車が身近な存在で、現在もアルバイトで〇〇や〇〇等を行なっています。その中で「安全な車に乗りたい」というお客様のニーズを肌で感じてきた私は、最高峰の安全性を備えた自動車を届けたいと考える様になりました。自動ブレーキシステム等が発展した現在、安全性に関するニーズは更に高まっています。安全システムも重要ではありますが、命を守ることに直結しているものは、自動車に装備されている部品の品質や性能であると私は考えています。貴社は、安全走行に欠かせない照明機器を扱っており、レーザー等の次世代光源の開発を手掛けていると存じております。ドライバーや歩行者の安全を根本から支える製品を扱っている貴社ならば、私の夢である安心・安全な車社会の実現に繋げていくことが出来ると考えました。以上が私の志望動機です。
私は自動車部品事業の営業職を通じて快適・安全・安心な車社会を実現したいです。私は〇〇で〇〇や整備等を行なっていく中で、内外装だけでなく普段目につかない部品の役割や重要性に関心を抱き自動車部品に関わる仕事に携わりたいと考えていました。そんな中、多くのお客様から「運転が楽な車に乗り換えたい」「とにかく安全な車が良い」という声を頂きました。貴社は自動車3大要素のうち「曲がる」「走る」を追求し続けており、ステアリングシステムや4WDカップリング等、自動車の快適性や安全性に直結する製品を多岐に渡り扱っていると存じております。また世界No.1シェア製品を多く扱っている背景には、高い技術力と品質レベルが存在していると考えます。快適・安全・安心な車社会の実現に欠かせない、トップレベルの品質を誇る貴社の製品を、私はアルバイトで培ったスキルと考動力をもって世界中のお客様に届けていきたいです。
- 序盤で自分が実現したいこととその理由を語る
- その企業の製品やサービスと自分が実現したいことをマッチさせる
- 最後に何を活かして貢献していくのか意気込みを書く
ESを書く上で覚えるべき型
先述の例文を読んでいただければ気づいた方もいたかもしれないですが、ESには「型」が存在します。
特に「志望動機」の2つの例を見比べていただけるとわかりやすいと思うのですが、言葉を変えているだけで構成は全く同じです。
基本的な型は以下のものになります。
- 結果・結論
- 理由・プロセス・過程→具体的な数字を用いると尚良い
- 事実orどの様な行動をしたか
- どの様な結末になったか
- その経験を活かして何ができるかorどうしたいか
- 夢・実現したいこと
- 理由・プロセス・過程→自らの経験談だと尚良い
- その企業が展開している製品や事業
- その企業が展開している製品や事業と自分の実現したいことがマッチする
- 何を活かして貢献していくのか意気込み
【ESの型その1】が主に「自己PR」や「学生時代に頑張ったこと」
【ESの型その2】が「志望動機」の型になります。
筆者はこの型でESを書いたことによって、就活中一度もESで落とされたことはありませんでした。
是非有効活用してみてください。
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通過するESの書き方まとめ
- 結果の良し悪しではなく過程の濃いストーリーを書こう
- その企業を通じて何を実現したいかを書こう
- その企業でしかできないことは何なのかを考えよう
これらのポイントを意識しつつ、
学業やゼミについて書くときは…
- 意気込みや志望アピールなどは書く必要なし
- あくまで淡々と事実ベースで書く
- その中で差別化できる工夫した内容や取り組んだポイントを書いていく
自己PRを書くときは…
- できるだけ高校卒業以降の内容が望ましい
- 中高時代の経験でも現在糧になって他のことに間接的に繋がっているなら問題なし
- マイナスなことでも書き様によってはプラスの印象を与えることが可能
学生時代に頑張ったことを書くときは…
- 他者からの評価を書くと良いアピールになる
- どんなことをしてどの様になったのかを具体的な数字で表すとわかりやすく好印象
- その経験で得たことでどうしていきたいかで締める
志望理由を書くときは…
- 序盤で自分が実現したいこととその理由を語る
- その企業の製品やサービスと自分が実現したいことをマッチさせる
- 最後に何を活かして貢献していくのか意気込みを書く
これらのポイントを押さえた内容で勝負しましょう。
その内容を、自己PRや学生時代頑張ったことであれば【ESの型その1】に落とし込んでいきます。
- 結果・結論
- 理由・プロセス・過程→具体的な数字を用いると尚良い
- 事実orどの様な行動をしたか
- どの様な結末になったか
- その経験を活かして何ができるかorどうしたいか
志望理由であれば【ESの型その2】に落とし込んでいきます。
- 夢・実現したいこと
- 理由・プロセス・過程→自らの経験談だと尚良い
- その企業が展開している製品や事業
- その企業が展開している製品や事業と自分の実現したいことがマッチする
- 何を活かして貢献していくのか意気込み
以上が文系就活生の必ず通過するESの書き方になります。
今現在も就活真っ只中だと思います。是非参考にしてみてください。
応援しています。