今回は筆者が勤めている「メーカー」のホワイト度とブラック度、そして待遇面について話したいと思います。
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浪人・仮面浪人を経て難関国公立大→新卒大手メーカー
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目次
メーカーってなに??
就職活動や転職活動をしている人なら一度は「メーカー」という言葉を聞いたことがあると思います。
「メーカー」とはその名の通り『製造業』のことで、モノを作っている企業を指します。
メーカーと言っても、
食品メーカー・自動車メーカー・機械メーカー・電子電機メーカー・化学メーカー・鉄鋼メーカー
など非常に多くの種類が存在します。
理系の人達からすると
「そんなの知ってるわwww」
という感じかもしれませんが、
文系の人達は意外にもメーカーを知らない人が多いです。
- 「理系の人しか入れないと思ってた。」
- 「文系でメーカーってなにするの??」
- 「メーカって平均年収低いじゃん!!」
といった声も聞いたことがあります。
色んなイメージがあると思いますが、今回の記事では就職活動や転職活動をしている方が気になる点である労働の実態や待遇面について話したいと思います。
メーカはホワイト??ブラック??
結論から言うと、
基本はホワイトだが配属された部署による。
です。
大手メーカーがホワイトと言える点は以下の通りです。
- 労働組合が強い
- 福利厚生が充実している
- 残業代がしっかり出る
- 各種手当てが充実している。
- 過度な残業が少ない。
労働組合が強い
ほとんどの大手メーカーは、入社すると労働組合に加入させられることが多いと思います。
労働組合の役割は主に会社との交渉です。
賃金アップ、ボーナスアップ、労働条件改善、福利厚生の見直しなど…
この労働組合が強いという点は実は非常に大事なことで、
僕達が個人で会社側に「ボーナス増やせ!!」と言っても、会社側はもちろん応じてくれません。
その交渉を労働組合が行なってくれます。
大手メーカーは歴史が長く規模が大きな労働組合が存在していることが多いのです。
会社にいると直接そのありがたみを感じることは少ないかもしれませんが、結構重要です。
福利厚生が充実している。
福利厚生の内容は会社によって異なりますが、いわゆる『特典』のようなものです。
例えば家賃補助なども福利厚生に入ります。
最大限度額は決まっていますが、家賃の半分を払ってくれる会社もあります。
中には月に最大10万円まで補助してくれる会社も…
他にも、食費や保険費など自由に使えるポイントが毎年数万円支給されたり、
普通に銀行に貯金するよりかなり利率が高い積立貯蓄制度が存在する会社も多いです。
自分や家族の誕生日にはケーキやお菓子などをプレゼントしてくれるユニークな福利厚生を採用しているところもあります笑
残業代がしっかり出る
このご時世、大手メーカーで残業代未払いなんてところは聞いたことがありません。
そんなことが発覚したらメディアの格好のエサになってしまうからです。
僕が働いている会社では残業代は青天井で払われます。
青天井と言っても、規定で残業時間が決められているため、実質上限はあります笑笑
個人的には「みなし残業制度」よりは良いんじゃないかな~と思っています。
ただ、残業代が1分単位で支払われるのか、15分単位で支払われるのか、30分単位で支払われるのかは会社によります。
各種手当が充実している
法律上、時間外手当(残業代)、休日手当(休日出勤賃金)、深夜手当(深夜労働賃金)は必ず支払われるように定められています。
しかし、それ以外の手当ては会社の任意なのです。
家族手当、住宅手当、通勤手当など、よく聞く手当は大手メーカーなら必ず支払われます。
また、会社によっては入社する前は知る由もない手当ても存在したり…
僕の場合、新入社員時代の現場実習のとき、基本給+残業代+深夜手当などに加えて、応援手当(実習手当)のようなものが毎月10万円ほど支給されました。
そのため、その期間は毎月の給料が手取り35~40万円ほど貰えました。
過度な残業が少ない
「今月は残業100時間…会社行って帰宅してちょっと寝て…」
なんてことはありません。(少なくとも僕が聞く限り笑)
これも労働組合が強いため、組織的に残業に対して歯止めがかかるからです。
ちなみに、僕が配属された部署は同期の中でも最もキツい部署と言われていました。
毎月40~45時間の残業は当たり前で、多いときは60時間でした。
でも!!それでも60時間なんです!!
他の業種に行った友人や知り合いにはもっと残業してる人がたくさんいます!!
僕の他の同期は月の残業平均が10~20時間程度でした笑
ブラックな点は…??
そして肝心なブラックな点なのですが、
これは完全に配属された部署と一緒に働く人達によります。
どこの会社でも共通して言えることですね。
ネットでどんなに優良ホワイト企業と言われている企業でも、必ず大変な部署はあるし、必ず嫌な人間は存在します。
僕が現在所属している部署には、僕と同期の2人が配属されました。
同じ部署と言ってもグループや課が違うので、同じ室内にはいますが仕事内容はもちろん、雰囲気も全く違います。
僕は毎月45時間、多いときには60時間は残業していましたが、同期はほぼ毎日定時で退社していました。
また、僕は毎日怒られていましたが、同期は怒られることもなく先輩や上司と談笑していました。
その部署や課の色や文化があるので全てが全て同じ条件とは言えません。
しかし、僕の会社含め、取引のある他メーカーなどと他業界を比べたら、やはりメーカーはホワイトの部類に入ると思います。
また、これもメーカーに共通していることなのですが、体質は古いです。
基本的に前例がないことはしたがりません。
ベンチャー企業などと比べたら真逆の体質と言えます。
メーカーって給料良いの??
「メーカーって平均年収低くね?笑」
就活中よくこんな言葉を言われました笑
確かに就活四季報を見ると、メーカーって平均年収がめちゃくちゃ高いってわけじゃないんですよね笑(キーエンスやファナック除く)
むしろ、
「え??あんな有名な会社なのにこの年収??」
みたいなところもあります笑
正直、確かに総合商社や大手金融の総合職には敵わないかもしれませんが、これにはトリックがあるんです。
メーカーは製造業です。モノを作って売ってなんぼの世界です。
モノを作るための工場を持っています。
その工場で働く人は膨大な数です。
基本的に工場で働いているのは高卒社員の人か派遣社員の人なのです。
平均年収にはそういった現場の人達も含まれているため、大卒がほとんどの企業と比べて平均年収が低く見えがちなのです。
大手で大卒総合職であれば30半ば〜40歳頃で年収1000万を超えるのがほとんどではないでしょうか。
つまり四季報に載っている平均年収はあまりアテになりません。
と言っても四季報と業界地図は就活に役立つことは間違いないので、まだ持っていない人は購入しましょう。
パラパラ見てるだけでも色んな会社を知るキッカケにもなるし、純粋に楽しいですよ笑
ちなみに、僕の1年目の冬のボーナスは約60万円でした。
(1年目夏はボーナスなしor10万円ほどのところが多いです。)
基本給は大卒学部卒の1年目で21万円。
2年目には大体23.5万円になりました。
周りの他社大手メーカーに就職した友人も大体これぐらいでした。
この金額を多いと思うか少ないと思うかは個人によりますが、少なくとも大学時代の友人達の中ではかなり貰っている方でした。
メーカーの特徴として、基本的にボーナスが夏冬2回。
大手なら基本給4〜6ヶ月分もらえるところが多いです。
もちろん、それ以上にもらえる企業もあります。
まずはドンドン調べてみよう
いかがだったでしょうか?
今回はメーカーのホワイト度ブラック度、そして待遇についてザックリと書いてみました。
僕が生まれた地域はメーカーが身近な存在であり、就活の際にも当然のように何社か受けていました。
しかし、実際に大学の同じ学部でメーカーを受けていた人ってほとんどいなかったんですよね。
聞いてみると、やはり、
- 「メーカー=理系というイメージ」
- 「BtoB企業が多いため大手でも会社名を知らない」
- 「そもそもメーカーを受けるという概念がなかった」
という意見が多かったです。
一般的に会社名が知られていなくても、業界ではかなり有名な会社であったり、優良な企業は数多く存在します。
まずは四季報などで会社名を知り、その会社のHPなどをドンドン覗いてみましょう。
メーカーに対して気になっている方がいたら、是非参考にしてください。